トークボックスの音がちょっと物足りないと感じる方へ…
あのZappのトークボックスサウンドをMicroKorgで再現する方法をご紹介します。
トークボックスといえばZappのロジャートラウトマンが有名ですね!
ロジャートラウトマンがトークボックスにYamahaDX100を使っていたこともあり、あこがれてYamahaDX100を買い求めた人は多いと思います。
実際、YamahaDX100は僕が買った頃は中古で3万円しませんでしたが、最近では中古で5万円近い値が付いています。
ですが、実機には問題点が多いです。
メンテナンスが大変。要するに壊れやすいです。古い機材なのでライブに頻繁に持ち込むのもこわいし、壊れたら修理するにも一苦労です。
なので、最近ではトークボックスにMircoKorgを使う人が増えています。(実際Zappも近年のLiveでMicroKorgを使っています。)
▼こちらがMicroKorg
トークボックスの音は、Saw(ノコギリ波)を使えば簡単に再現できるものです。
しかし、Sawと言ってもシンセサイザーによってサウンドはかなり異なります。
僕はYamahaDX100とMicroKorgが家にあったので、YamahaDX100のSawtoothと全く同じ音になるまで調整を繰り返して再現することに成功しました。
音を再現するために整えた条件は、ラインセレクターを使い、同じプリアンプとスピーカーに同時接続してつど切り替えながらの確認・編集環境です。
この設定をMicroKorgに施すことによって、憧れのTalkBoxサウンドに近づけることが可能です。
それでは設定方法のご紹介です。
●YamahaDX100のTalkBoxをMicroKorgで忠実に再現する設定方法
手順は3ステップです。
①MicroKorgのマニュアルをダウンロード
②音を初期化(Initialize)
③セッティング(Setting)
①MicroKorgのマニュアルをダウンロード
マニュアルはこちらからダウンロードできます。
→https://cdn.korg.com/jp/support/download/files/17ca5edbe754e36b84b4084e2a08135e.pdf
ある程度は使用方法を覚える必要がありますが、慣れるとかんたんです。
②音を初期化(Initialize)
まずはマニュアルに沿って音を初期化しましょう。
③セッティング(Setting)
初期化された音に以下のセッティング施していきます。
◼︎Voice
Synth/Vocoder → Syt
Single/Layer → SGL
Voice Assign → non
Trigger Mode → SGL
Unison Detune → —
◼︎Pitch
Transpose → 0
Tune → 0
Portamento → 7
Bend Range → 2
Vibrato Int → 3(お好み)
◼︎OSC 1
Wave → Saw
Control 1 → 0
Control 2 → 0
◼︎OSC2 Audio in
使わない( no use )
◼︎Mixer
Osc 1 Level → 127
Osc 2 Level → 0
Noise Level → 0
◼︎Filter
Type → 12.L
Cut Off → 75
Resonance → 0
Filter EG Int → 0
Filter Key Track → 0
◼︎Filter EG
使わない( no use )
◼︎AMP
Level → 127
Panpot → cnt
Distortion → off
KBD Track → 25
◼︎AMP EG
Attack → 2
Decay → 64
Sustain → 127
Release → 0
EG Reset → on
◼︎LFO 1
Wave → tri
Key SYNC → off
Tempo SYNC → off
Frequency → 10
◼︎LFO 2
Wave → Sin
Key SYNC → off
Tempo SYNC → off
Sync Note → 127
以上で完了です。
●サウンドの特徴
ウォームで丸く、色付けのないDX100のSawtoothの音。いい意味で古い機材らしさが再現できていると思います。
お好みでエフェクトをかけてください。
●自作曲がiTunesでも視聴できます。
実際にMicroKorgを使って作った曲がiTunesにて聴くことも可能です。
616 / Cuddly Girl→ https://itunes.apple.com/jp/album/cuddly-girl/1062198061?i=1062198080
家でひっそりと小さい音で録音して作成しました。
このアルバムは、Kadokawaよりリリースされタワレコや主要レコード店でも取り扱っていただいています。
●あわせて使いたい3つの便利機材
ライブや録音時に重宝したオススメの機材は以下の3つです。
①スピーカー:Dunlop エフェクター HEIL TALKBOX HT-1
トークボックスをしたい人にはコレが必要不可欠です。
他の機種もありますが、昔から手に入りやすく代表的なものはHEiL TALKBOX HT-1でしょう。
→ 詳しくはこちら
②パワーアンプ:Gallien-Krueger/MB200 Head ベースアンプ ヘッド
なんと言っても、パワーアンプなのに200g。
2Kgじゃありません。200gなのです。
ベースアンプ界では有名なギャリエンクルーガーだけあり、MB200でも音の不満は全く感じさせません。
トークボックスにはMB200の一択しかないと僕は思いますね。
→ 詳しくはこちら
③マイク:SHURE ダイナミックマイク SM57-LCE
ライブやレコーディングでは見ないことの方が珍しい定番マイク。
ビョークもボーカルレコーディングに愛用したと言われるほどプロからの信頼も熱いダイナミックマイクです。
→ 詳しくはこちら
●【How to make】YamahaDX100のTalkBoxをMicroKorgで忠実に再現する設定方法のまとめ
手にはいりやすいMicroKorgを使ってYamahaDX100のSawtoothサウンドを再現し、Zappのトークボックスサウンドを作る方法をご紹介いたしました。
レコードで聴けたメローでセクシーなサウンドが今日からあなたのもの…
僕も実際ライブで演奏しましたが、めちゃリアルにカッコいい出音ですよ。
例えるなら、ロボットみたいな声ではなく黒人歌手のような甘い音圧を感じさせてくれます。
▼ロジャートラウトマンによるトークボックスの演奏
思わずハッとしてしまう官能的なトークボックスの音。大音量で演奏してあなたもぜひキャーキャー言われましょう。
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※この記事は、昔サイトで紹介しましたが、ドメインを失効してしまった為の再掲載です。